いよいよ梅雨入りですね。おしゃれなレインブーツもすっかり定着して足元も軽やかな女性たちにも注目です。
『色は光』と称されるように光がない暗闇では色は見えません。光の少ない梅雨空では、人の気持ちはどうしても沈みがちになります。色が心にエネルギーを与えてくれることを改めて実感する雨の季節の到来です。そんな季節には、積極的に色にふれて明るい気持ちで過ごせるように室内で楽しめる美術館や映画館は特におすすめです。

『これらの絵画がまとめてフランスを離れることは二度とない』とサルコジ大統領がコメントされたように『奇跡の展示会』と称される『オルセー美術館展』を鑑賞に六本木の新国立美術館を訪れました。
モネ・セザンヌ・ゴッホ・ゴーギャン・ルソーなどパリのオルセー美術館の珠玉のコレクションの中から傑作絵画115点、その半数が初来日と言われる『ポスト印象派』に光をあてた展示会です。


初めての海外旅行は卒業旅行のパリでした。その目的はこどもの頃から好きだった印象派の作品を鑑賞したくて「オルセー美術館」を訪れることでした。
セーヌ川沿いの駅舎を改修した円形の天井を持つその美術館に足を踏み入れた時の感動は今でも覚えています。その感動が今、日本で味わえるのです。教科書でみたあの作品が目の前にある夢のような空間がそこにはありました。

海外の美術館やインテリアでいつも目を奪われるのは、その空間全体を彩る色彩の妙です。壁の色・額装・その空間全てが調和を生み作品を美しくひきたて感情の高まりを呼び起こします。会場に一歩足を踏み入れるとそこはまるで小さなパリ。芸術の都フランスの色彩が圧倒的な存在感と共に迎えてくれます。
こどもの頃は、やさしい光あふれる色彩のルノワールやモネ、その後、学生時代は光と影の魔術師レンブラント、最近はゴッホやゴーギャンなど印象的な色彩の表現に心ひかれています。みなさんは、どんな作品がお好きですか?
色は光・色彩は内面の表現と言われます。その変化が示すものは?雨の週末は静かに色彩との対話を楽しんで感性に磨きをかけてみましょう。毎日色にふれる画家が長生きをするのも色彩の効果と言われています。
美術館に集まる人々のファッションもセンスあふれて素敵に見えました。空間に調和するスタイルをイメージして訪れるのも楽しいものです。音声ガイドもありますが、再入場ができないので、ぜひ訪れる前に作品のことを少しでも調べておくとより一層深い世界観が味わえますよ。
絵画単体の鑑賞ではなくそれが描かれた時代背景・そこに暮らした人々などにも思いを巡らせてみましょう。イマジネーションを膨らませてみるとさらに味わい深い当時のパリへタイムスリップしたような素敵な気分が味わえるかもしれません。雨の季節は色彩で心にも潤いをたっぷりと注いであげましょう。
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カラーコーディネーターが綴る色とのくらし
Color Diary
(カラーコーディネーター・白井純子)
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白井 純子(しらいじゅんこ)
AISカラー・イメージコンサルタント
文部科学省後援AFT色彩検定1級





